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●よく見えないということ

近視や乱視の人は、メガネやコンタクトレンズを取れば、多少弱視児の見え方がわかるでしょう。
すぐ目の前の物や足元の物が認識できないで、ぶつかったり、踏んづけたりしませんか?
私も、裸眼だと0.06位の近視で、つい最近、床に置いてあったドライヤーを踏んで壊してしまいました。まあ、視力の問題だけでなく、粗忽な性格というのもあるでしょうが。
でも、まったく物の存在が見えないわけでなく、気にならないだけです。

視力の良い人から見れば、なんでそうなるの?と不思議でしょう。
目の前の物が見えなかったり、視力表の一番上の大きい文字が見えないのですから。
そんな調子でも、家の中では、テレビを見たりという見る必要性があること以外、普通の生活はできます。
(メガネやコンタクトで矯正することに慣れているので、外に出るのは怖いですけど。)

弱視の子どもは、矯正して鮮明に見えるという経験がありません。
ですから、すべてがぼんやりした世界でも、怖いとも思わず、家の中でも外でも、普通の世界だと思って生活できます。
物の存在はわかっても、字や細かいものが認識できないだけですから、字が読めない子どもが見えていないことは、保護者にもわかりにくいでしょう。
特に見つけにくい片方の目の弱視は、良い方の目だけ使っているので、字も読めたりします。何の不自由もなく生活できます。
ただ、悪い方の目をまったく使わなくなってしまうので、視力が発達できません。
視力は、見ることによって発達するからです。

視力の良い保護者は、視力の悪い子がどう見えているのか知りたい、という方が多いですね。
「子どもの目の健康マニュアル」では、0.04の弱視の子どもがどう見えているか、というシミュレーション映像を作りました。
弱視の子は、こんなぼんやりした世界で生活しているということ、こんな危険なことが認識できないということを、視力の良い大人にも、少しでも理解してほしいと思いました。
視力の悪い大人も、弱視は、遠くだけでなく、近くも同じようにぼやけているということ、メガネやコンタクトレンズを使っても、矯正されず、同じようにぼやけたままだということを知ってほしいと思います。

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