●佐賀県助成事業「斜視・弱視のこどもを抱えるお母様の交流会」

2007年9月9日(日)、佐賀県協働提案型家庭教育講座助成事業「斜視・弱視のこどもを抱えるお母様の交流会」に参加しました。

さが駅前眼科の主催で、佐賀市子育て支援センターで行われました。
斜視・弱視の医学的説明、弱視訓練の体験談、弱視訓練中の遊び紹介、親御さんのアイパッチ体験、親御さん同士のフリートークなど、弱視訓練を終えた親子と訓練中の親子の交流イベントでした。
商品紹介のつもりで伺ったら、弱視訓練の講演を頼まれ、あせってしまいました。
皆さんがりっぱな体験談を30分くらい流暢に話されるのに気後れし、10分位息子の体験と商品紹介をさせていただき、早々に切り上げました。

このような交流会を催しての課題は、普段から熱心な親御さんは積極的に参加され、さらに知識を深めていくのに、本当に参加してほしい、あまり訓練に熱心でない親御さんは参加されないということです。
親の資質によって子どもの将来が大きく左右されてしまうという現実を思い知らされます。

一日に何時間もアイパッチをしたり、かわいいアイパッチを作ってあげたり、いろんな遊びを考案してあげたり、熱心な親御さんの熱意には頭が下がります。
でも、私みたいなグータラな親もたくさんいるわけで、そんな親でも子どもが病気になったら最低限のことはしなければならないわけです。
仕事をしながら家事も育児も完璧に、なんてできるわけないのです。
そのうえさらに毎日弱視訓練なんて無理!と思ってしまいます。

本当に参加してほしいグータラな親のための弱視訓練講習会というのがあっても良いのでは、と真剣に思います。
それなら、りっぱな体験談に負けないくらい、ダメ母でもこれならできる、という体験談を公開できそうです。

佐賀の交流会は三回予定されていて、次回は12月16日にあるそうです。

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●アイパッチ

17年前、息子の弱視訓練を始めた頃は、市販のアイパッチなどありませんでした。
三歳児視力検診が始まって二ヶ月、というきわどい時期に弱視が発見され、あと三ヶ月遅く生まれていたら、手遅れになっていたかもしれなかったのです。
いわば、三歳児の弱視訓練の草分け期にいたわけです。

毎日のことで、ガーゼもお金がかかるということで、ティッシュを何重かに折って、紙絆創膏で貼り付けていました。
幸い、一日一時間程度のアイパッチ使用ですから、テレビゲームやちょっとした遊びをしているうちに、すぐ終わりです。
長時間つける必要がある場合は、ティッシュでは弱いですし、紙絆創膏の接着では剥がれやすいので、難しいでしょう。

今は、子どもの肌にも優しく、長時間剥がれないアイパッチがたくさん市販されていますね。
熱心なお母さんは、手作りもされているようで、感心してしまいます。
愛情を込めて作ってくれたとなれば、子どもにも絶対伝わりますから、訓練を嫌がったり、さぼったりできませんよね。

でも、そこまで手をかけていられないという方も、大丈夫。
私のような、ずぼらな親でも、一応訓練はやり通しましたから。

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●メガネが弱視を治す

子どもの目の相談で多いのが、
「子どもにメガネをかけるように言われたけれど、どうしてもかけないとダメでしょうか?」
という質問です。
子どもにメガネはかわいそう、いじめられそう、かわいくなくなる、など保護者の心配もわかります。
私自身、自分がメガネをかけていても、三歳からメガネなんて、と最初は思いましたから。
親が視力が良くて、メガネに縁がなければ、余計抵抗は大きいでしょう。
また、メガネのことでいじめられたり、コンプレックスを持っていた保護者も、抵抗感が強いようです。

けれど、子どもにメガネは必要です。特に、薬や手術で治せない弱視の場合、メガネは薬に代わる唯一の治療手段です。
メガネをかけることで、鮮明な広く明るい世界に住むことができ、そこから得られる情報量は、ぼんやりした世界とは大違いです。
うちの長男は、生まれてからメガネをかけるまで、男の子のわりに大人しくて、扱いやすい楽な子どもでした。
よく転ぶから、運動神経がにぶくて、動き回るのが苦手なのだろう、と勘違いしてました。
でも実際は、見える世界がぼんやりとして狭いため、好奇心が刺激されてなかっただけのようです。

子どもは、いろんな物を見て、興味を持って、見に行ったり、触ってみたり、いたずらしたり、大人から見れば落ち着きがない、と思える行動によって、いろんな情報を得て、体全体でいろんなことを覚えていくのです。
大人が面倒だから、鬱陶しいからなどと、子どもの好奇心を抑え込んだり、大人の言うことを聞く大人しい子がよい子だと思ったりするのは、間違っています。
いろんな刺激を受けることで、体の機能も、脳も発達していくのですから、大人は、子どもの好奇心を尊重し、興味を引き出してあげる必要があると思います。

弱視の子の場合は、メガネが一番必要です。
メガネをかけることで、最初は良く見えませんが、次第に視力が発達し、見える世界が広がっていき、興味を持てるものが見つかるようになります。
足元もはっきり見え、遠くもはっきり見えるようになれば、動き回るのも自由自在になります。
大人しかった子が、走り回るのが得意になって、びっくりさせられたりします。
本は好きでないのかと思っていたら、実は本好きだったりもします。今までは、絵がはっきり見えていなかったために、じっと本を見ることができなかっただけなのかもしれません。

弱視と診断され、メガネが必要と言われたら、すぐにメガネを作ってあげてください。
弱視でない近視や乱視の場合は、学校の授業で必要な時にかければ良いと言われるかもしれません。
それでも、子どもの発達のためには、はっきり遠くまで見えた方が有利ですから、できるだけ早くメガネをかけさせた方が良いと思います。
人間は、情報の90%を目から得ていると言われます。
その情報を、最大限得られるようにするか、半分以下にするかを左右するのが、メガネです。

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●よく見えないということ

近視や乱視の人は、メガネやコンタクトレンズを取れば、多少弱視児の見え方がわかるでしょう。
すぐ目の前の物や足元の物が認識できないで、ぶつかったり、踏んづけたりしませんか?
私も、裸眼だと0.06位の近視で、つい最近、床に置いてあったドライヤーを踏んで壊してしまいました。まあ、視力の問題だけでなく、粗忽な性格というのもあるでしょうが。
でも、まったく物の存在が見えないわけでなく、気にならないだけです。

視力の良い人から見れば、なんでそうなるの?と不思議でしょう。
目の前の物が見えなかったり、視力表の一番上の大きい文字が見えないのですから。
そんな調子でも、家の中では、テレビを見たりという見る必要性があること以外、普通の生活はできます。
(メガネやコンタクトで矯正することに慣れているので、外に出るのは怖いですけど。)

弱視の子どもは、矯正して鮮明に見えるという経験がありません。
ですから、すべてがぼんやりした世界でも、怖いとも思わず、家の中でも外でも、普通の世界だと思って生活できます。
物の存在はわかっても、字や細かいものが認識できないだけですから、字が読めない子どもが見えていないことは、保護者にもわかりにくいでしょう。
特に見つけにくい片方の目の弱視は、良い方の目だけ使っているので、字も読めたりします。何の不自由もなく生活できます。
ただ、悪い方の目をまったく使わなくなってしまうので、視力が発達できません。
視力は、見ることによって発達するからです。

視力の良い保護者は、視力の悪い子がどう見えているのか知りたい、という方が多いですね。
「子どもの目の健康マニュアル」では、0.04の弱視の子どもがどう見えているか、というシミュレーション映像を作りました。
弱視の子は、こんなぼんやりした世界で生活しているということ、こんな危険なことが認識できないということを、視力の良い大人にも、少しでも理解してほしいと思いました。
視力の悪い大人も、弱視は、遠くだけでなく、近くも同じようにぼやけているということ、メガネやコンタクトレンズを使っても、矯正されず、同じようにぼやけたままだということを知ってほしいと思います。

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●視力の良い保護者へ

視力の良い保護者は、視力の悪い保護者より子どもの視力に関する不安が少ないと思います。
自分の目に自信があるので、子どもも大丈夫だろう、と思いがちです。
子どもは、親とはまったく別の人格ですし、別の体です。遺伝で似た部分があったとしても、別の人間なのです。自分がこうだったから、という判断は大きな間違いを引き起こします。

弱視の原因はいろいろありますが、発見されにくいのが、遠視や乱視による弱視です。見た目にはわかりませんし、子ども自身も見えないことがわからないからです。
早期発見するには、視力検診をするしかありません。
まず、三歳児視力検診をきちんと受けてください。

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●本を読んであげる時、じっと本を見てますか?

子ども達に本を読んであげていた時、娘達はすぐそばで、本の絵をじっと見ながら聞いていました。自分の読んでほしい本でなくても、本を見て聞いています。
ところが、弱視の息子は、読んであげても、フラフラと歩き回り、少しもじっとしていません。本には興味がないようです。どうせ聞いてないなら、と読むのをやめようとすると、「なんでやめるの!」と怒ります。本のほうは見向きもしなかったのに、ちゃんと聞いていたのです。
あとから思い返してみて、絵本を見ても、はっきり見えなくて面白くなかったのかも、と気付きました。見てても面白くないから、じっと本を見てはいなかったけれど、読んであげる内容はちゃんと聞いて、楽しんでいたのです。
子どもは、絵本を読んであげると、内容とは関係なくても、絵を見ながら「これなあに?」とか「これは○○だよね」とかいろいろ言います。そんなところまで見ているのか、とびっくりすることもあります。
そういうことが少なかった息子は、あまり本に興味がないのでは、と思っていましたが、そんなことはありませんでした。娘達ほどではありませんが、今ではいろいろな本を読みます。
子ども達は、本読みのおかげで本好きになったと思うのですが、親の私より読むスピードが速くなってしまいました。コミックでも小説でも、親子で回し読みをするものは、一番読むのが遅い私が一番後回しにされるのが、悔しいところです。

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●転びやすくないですか?

多くの弱視は、見た目ではわかりません。
三歳児視力検診を受けても、異常を発見されず、就学時検診や、小学校入学後の検診で発見される場合もあります。
近視のように、テレビに近づくので気がつく、ということもないでしょう。

うちの子の場合も、三歳児視力検診で発見されなければ、絶対に気付かなかったでしょう。視力が悪いと言われてみて、初めて思い当たることはいくつかありました。

一番目立ったのが、何もない所で転びやすかったことです。三歳になるのに、いつまでも足元がおぼつかないなあ、運動神経がにぶいのかも、と思ってました。
メガネをかけて、弱視訓練を始め、視力が出てくるにしたがって、転ばずに走り回るようになりました。小学校では、運動神経がにぶいどころか、体育が一番の得意になっていました。

男の子のわりには、赤ちゃんの頃からずっと大人しくて、育てやすい子だとのんきに楽してたのが間違いでした。
ずっとぼやけた世界にいて、目に入ってくる情報が少なかったために、好奇心を刺激されず、大人しくしていただけでした。

大人しくて、あまり活発でない子の場合、本当にその子の性質なのか、視力が悪いのか、しっかり検査してから、判断してください。

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●子どもは見えないことがわからない

最近知人の娘が、小二になってから視力が出ない、ということがわかりました。普段、特別に見えない様子もなく、学校の授業も普通に受けていたので、全然気づかなかったそうです。
三歳児視力検診には、連れて行っていませんでした。三歳児視力検診は重要だから、必ず連れて行くように、と言っていたのですが、仕事が忙しいのと、親自身が視力が良かったため、子どもの視力に不安を感じなかったため、サボったようです。
子どもは、視力が弱くてぼやけたものしか見えなくても、見えないと言いません。
生まれた時から、はっきりしたものを見たことがないのですから、ぼやけた世界が普通の世界なのです。
近視の場合は、近づけばピントが合うので、近づいて見ようとしますが、遠視は、近づくほどピントがずれますし、乱視の場合は、遠くても近くても同じ状態なので、テレビに近づくという行動もないでしょう。

屈折異常による弱視の場合、三~四歳頃までに発見し、六歳頃までに治療・訓練をすれば治ります。
視力の発達期にだけ治療効果がある病気なのです。
ですから、三歳児視力検診は絶対に受ける必要があります。もしどうしても受けられない場合は、眼科へ連れて行って視力を測ってください。普通の眼科では、小さな子どもを検診できないかもしれません。乳幼児でも視力の検査をできる眼科へ連れて行ってください。
子どもの視力は、親の視力とは関係ありません。
自分が視力が良いからといって、子どもも大丈夫だろうとは、決して思わないでください。

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